剱岳 テント記 Nayu
8月8日くもり
前日7日夜、東京を出て、AM3時すぎに岩峅寺の吉峰グリーンパーク駐車場着幕営。さすがにアルコールはな
しそのまま就寝。
朝、7時起床。眠い体のままケーブルカーに乗り込む。荷物は重いがケーブルカーの係員が荷物車に運んでくれ
て非常に助かった。しかも、乗り換えは1回。観光客で混みあう扇沢側のアルペンルートを避け、立山側に来たの
は正解のようだ。バスに乗り換え室堂に到着。
室堂はくもり。ガスがかかっていて景色は見えない。しかし人が多い。水を汲んで、さぁ出発。全員、20キロは軽く超えているザックが重い。一歩一歩各自のペースで別山乗越を目指す。思いのほか、別山乗越に早くつき、PM2時ごろには剣沢のテント場に着いた。
よいテント場を発見し、到着のお祝いでそうめんを食べる。夕食はカツどん。かつは良いが卵が・・・?
8月9日曇り時々晴れ間、雨
猫の目天気に悩んだが明日の回復を祈って3人が熊の岩へ向かう。
明日チンネあるいは、剣尾根を狙うために今日中に熊の岩に3人のみテントを移す計画だ。
が、途中、わけあって本峰南壁を登ることに。
報告→剱岳合宿 2日目 本峰南壁
他の3人は、アイゼントレ、ロープの結び方等と昼寝(これはひとり)。
夕刻定時の無線通信に備えて、明日の天気が不安定になってきたため、小屋に天気予報に聞きに走る。案の定、天気は下り坂。明日は朝から雨の模様。無線通信の結果、熊の岩へ向かった3人は本峰頂上より剣沢のベースに戻ることに決定した。まわりは暗くなってきてガスが出てきた。心配である。そうしているうちに前剣のコルあたりにライトが見えた。無線も入った。テントの3人でほっとする。
帰ってきた3人に暖かい飲み物を飲んでもらう。よくがんばった!!
夕食はマーボナス。案外良い。
8月10日雨
夜半からすごい風と雨。強風と大雨に備えてテントの周りに石を積みなおす。別パーティーのKuniさんが全身びしょ濡れで熊の岩から来た。Kuniさんの合流を期待していたのだが 日程の関係で撤退とのこと。室堂まで雨の中辛そう。。。
別動隊報告→夏合宿別働隊 劔岳の報告
おやつに ホットケーキ、てんぷら入りにゅう麺←これは絶対お勧め。
夕食はジフィーズの親子丼 これも案外良い。
8月11日晴れ時々曇り
天気が奇跡的に変化。源次郎尾根に全員で向かう。
報告→剱岳合宿 4日目 源次郎尾根
帰りは本峰を登り一般登山道を下る。登り返しがつらい。
しかし、ふと周りを見ると花が咲き乱れている。
花と岩と陽光、そしてときどきかかるガスとで違う世界に入っていく。
おやつはお好み焼きを焼く。剣沢にテントを張るSeattleからの登山者Jと関西の博士をお招きしたがお好み焼きは好評でほっとする。焼酎やらウイスキーやらで
Mt.Rainierの話から高度な宇宙通信システムの話まで英語と日本語で訳がわからない。
夕食はカルボナーラ。うーん、味は良いが麺が。でも良い。
8月12日晴れのち曇り
天気がもちそうなので、風邪が抜けきれないU代表が奮い立ち4人で6峰Cフェースへ。
報告→剱岳合宿 5日目 6峰Cフェース登攀
5.12クライマーであるAsaを最強のアルパインクライマーにしよう計画、Ichiroを本ちゃん慣れさせよう計画のもと、ふたりでパーティーを組ませ、U代表は雪渓途中でここからは別パーティー決別?宣言。「ふたりで取り付きを探し出し、登り出してみろ」指令。獅子の子落とし?
Cフェース終了点で合流し、5.6のコルを目指して下っていく。途中結構大変なクライムダウン。
雪渓を若者2人はかっ飛ばし、他の2名はのんびりよれよれ、なんとか剣沢に到着。
剣沢に残った2名は別山の岩場から剣御前までの周遊散歩コースを岩登りの訓練を行いながら早々と剣沢帰幕。
報告→剱岳合宿 5日目 別山岩稜 から 劔御前岳 ぐるり一周報告
おやつはマッシュポテト、のこりもの全部
夕食はうなぎ。すばらしかったうなぎはやっぱりうまい!!
8月13日雨
早朝から激しい風雨。昼近く雨が弱まったので撤退ときめ早々と用意。黙々と室堂に向かう。
PM3時30分のバスで立山へ。吉峰グリーンパークで温泉に入りスベスベに。
食事,休息の後深夜の1000円高速で東京へ。
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