78_4.剱岳合宿 5日目6峰Cフェース登攀報告
日程

2009年8月12日

メンバー

U,Nayu、Ichiro,Asa     記録 Asa

詳細

前日までに本峰南壁、一日空けて源次郎尾根を登り少し疲れが残っている中、合宿五日目に人気ルートの6峰Cフェースに行くことになった。
前日は天気もよく、星空もきれいだったので明日も天気は大丈夫だろうと思っていたが、次の日、朝焼けになっていたので、天気が下り坂になると言うことを聞きできるだけ早く下山した方がいいなと思った。
6時テン場を出発、三回目の雪渓下りも景色に慣れてしまいいつもの通勤路と化していた。
時折冷たい風にさらされたりしたが、快晴の中雪渓を下り長次郎谷の出合いに到着し長次郎谷を詰めていった。
長次郎谷を詰めて一時間ほどすると雪渓が切れている部分が出てきたので左手の岩場に上りアイゼンを脱ぎ、岩場伝いにそのまま上がっていきまた雪渓に入った。
しばらく登ると上のほうで九州大学の山岳部の人たちが雪上訓練をしているのを横目に見ながら、Cフェース取り付き付近まで雪渓を詰め、そこからザレ場を登り取り付きに到着した。
U氏と話し合った末、Cフェース左側の剣稜会ルートを登ることに決まり早速準備を始めた。
Asa.Ichiro組が先行し、U,Nayu組がそれに続く事になったので、後ろから煽られないか心配だった。
Ichiroさんとロープアップし9時30分登攀を開始した。
1ピッチ目は緩やかなスラブで傾斜もゆるくホールドもはっきりしていて分かり易く快適に登れた。
大きな岩の影にバンドがありそこが1ピッチ目の終了点で急いで支点を作りビレイ体制の入った。
2ピッチ目はフェース、小さなリッジ、枯れたハイマツ帯を越えてテラスに上がる。
このあたりから空模様が怪しくなり、風も出てきたので、スピードアップした方がいいと思い支点の数を減らして登り、テラスでビレイ支点を作りフォローを上げた。
3ピッチ目はフェースルートを左上しながらリッジを目指して登る。
ルートそのものはまったく問題が無く快適だったが、ビレイの支点をどこに作るか迷ってしまった。登りながらビレイポイントを探していたらちょっとしたテラスがあり、しっかりしたハーケンも多数あったので、すばやく支点を作りIchiroさんをビレイした。
Ichiroさん、U氏がテラスに到着しギヤ、ロープの受け渡しを終え、このルートの核心の4ピッチ目のナイフリッジを登りだした。
最初はカンテ伝いに登りほどなくしてこのルート最大の目玉ナイフリッジに到達した。
下から見上げても尖っていたそのリッジが今目の前にあると思うと何か誇らしい気持ちになってくる。
ホールドを一つ一つ確認しながら慎重にトラバースし4ピッチ目の終了点に着いた。
ここのビレイポイントは小さく二人が精一杯だったので、追いついてきたU氏がここでわれわれを抜いて先行したが、あと少しのところでロープがいっぱいになり、そこでピッチを切っていた。
5ピッチ目は比較的易しくリッジの右側をしっかりしたホールドを掴みながら登りPM12:10全員がCフェースの頭に到着し終了した。
今回初めてCフェースを登ったが全体的に易しいルートで眺めもよくトポにも書いてある通り初心者を連れて来れるルートだと実感した。
登攀中も源次郎尾根や熊の岩なども見れ景色も申し分ないルートだった。
ただ、下りの?・?のコルへ降りる縦走路が浮石が多く足場も悪かったので、下るときに細心の注意を払うべきだと思った。

長次郎沢雪渓を6峰へ向かう

1p目をリードするAsa。


1p目のIchiro 突然出現した富山県警ヘリ。事故ではなくパトロール?

チンネ左稜線にも優る美しいフィナーレの最終ピッチ
素晴らしいカンテのトラバース

六峰の稜上 反対側に三の窓雪渓

登攀時 別山隊が撮った6峰






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