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2008年
 54.4峰正面壁仮称"松S学園ルート"松高ルートの報告はこちら
日程 2008年8月13日
メンバー Ue,Nayu 報告:Ue
詳 細

松高ルートを2組に分かれて繋がって登攀する予定であった。先行するKuni,Mamiパーティが3p目を登り
始めた。これは1P目を60m以上登ったので トポの4P目であると理解していた。トポによると凹角を直上
して小ハングを越えるとの説明であった。Kuniパーティは凹角を避けフェースを右上して草付の悪そうな被
り気味を超えようとしていた。我々はトポ通りに行こうとの判断。凹角の傾斜は多少強いがホールド、スタ
ンスがあり残置ハーケンもありそうであった。その様なことで結果的に松高ルートを離れてしまい以後は
仮称"松S学園ルート"としておこう。

3p目:30m
凹角というよりジェードルを12m直上するが予想に反して残置ハーケンは無い。ハング下にやっとシュリンゲ
のかかった残置がある。撤退用のシュリンゲなのかと迷ったがハング下を左に乗り越てフェースにでる。
フェースに出ると左上に赤いシュリンゲの支点が遠く見える。フェースを左上してシュリンゲのある支点へ。

4p目:35m
疑心暗鬼でフェースの右を探ると残置ハーケンが1本見つかった。これで安心してフェースを20m右上して
支点のあるテラスへ。ここのテラスより下に確保中のMamiが見えた。ここより左上方にハングが見え白い
シュリンゲを何とか確認。テラスよりフェースを左上してハングにつながる垂壁下のレッジへ。

5p目:20m
垂壁を3m程登り残置ハーケンでA1。さらに一台しかもっていないアブミを架け替え、後続にはシュリンゲ
を残置。視認された白いシュリンゲはボロボロで使えないがA0でハングを右より越える。ハング上は広い
凹角になっているが逆層フェースで更に10m程登る。

6p目:50m
逆層凹角からフェースを更に登っていくと傾斜が落ちてき安心する。ロープをいっぱいにのばして終了。
14:00
終了後は暫くアンザイレンして緩い傾斜帯を登り、右へトラバース出来そうなあたりでロープを解き 
Kuniパーティを捜すが反応がない。暫く5峰方面へのトレースをトラバースして待つとコールがかすかに
聞こえるようになり15時30分前に合流することができた。
この松高ルートの亜流ルートは登っている最中は何処を登っているか判然としなかったが北壁やDフェース
がよく見えていたので正面壁の左端のルートではないだろうか。この仮称"松S学園ルート"は残置ハー
ケンさえあれば岩も硬くジェードル、フェース、小ハング越えのすっきりしたルートと言えるかもしれない。
久しぶりに疑心暗鬼の中の緊張した登攀だった。

 

松S学園ルート4p目。ハング下まで。ピンがあまりありません 松S学園ルートの終了点。奥叉の池が良く見えます。テントが
ないのが残念です。
離れ離れの2つのパーティが合流しました。
このバンドをトラバースして四峰縦走路へ。
 


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