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メンバー:会員1名

エジプト・シナイ山

2006/5/13

シナイ山(2285m)は、現地名・ガバルムーサといい、旧約聖書の中でモーゼが十戒を授かったとされる山です。そんな訳で、遥か千年以上も昔から、ユダヤ教徒をはじめとする多くの人達が登って来た山で、麓にある聖カトリーナ修道院とともに今や観光地(世界遺産)となっている山です。日本でいえば、ちょうど富士山か白山ということになるのでしょうが、この日も300人ぐらいの人が山頂からのご来光を拝みに訪れていました。

午前1時30分、修道院前を出発。ちょうど満月で、歩くにはヘッドランプなしで月明かりだけでも十分という感じだった。木が一本もない岩山だが、砂混じりの登山道はしっかりと整備されており、所々に茶屋があった。標高差にして約800m。最後に急な階段状の岩場を登り切ると山頂直下の小屋に着いた。日の出まではまだ2時間ぐらいあるので、しばらく小屋で休憩してから山頂に向かった。結構冷え込むということだったがそれ程でもなく、ヤッケを着込んで岩陰で日の出を待つ。

5時過ぎから東の空が赤く染まり始め、いよいよご来光である。ユダヤ教徒と思われる人達が皆んなでお祈りをしながら日の出を拝んでいたが、無宗教の我々にとっても、山の上から見る日の出の神々しさはいつ見ても厳粛で美しいものだ。 そのうち、後方に連なる岩山が朝日を浴びて輝き始めた。この景色もまた何とも言いようのない素晴らしいものだった。
登山口:1:30〜シナイ山:4:00−6:15〜登山口:8:15
シナイ山の御来光
朝日を浴びて輝く周囲の山々
シナイ山の頂上にて
下山路から見下ろした聖カトリーナ修道院
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