2006/10/21
メンバー:会員2(男性1、女性1)
天気予報は水上も長岡も晴れの予報だったが終始曇り空に冷たい霧という天気だった。
おまけに 紅葉見物のシーズンで車では一の倉の出合いまでは入れなかった。昔は土合の駅から走ったことを思い出すが やはり予定が崩れたショックと体力の低下を再確認。
雪のないテールリッジまでは久しぶりであったが昔の記憶と全然違う。右岸より40mの懸垂でテールリッジ手前の雪渓に降り立つ。
テールリッジには立派のフィクスロープが張り巡らされているが岩が濡れているので気が抜けない。
南稜テラスには8人ほど先行して着いていたが 南稜組は3人、2人の2パーティの後に続くことになる。しかしトップのパーティがなかなか出発しない。女性に初めてリードを任せるらしいがうじうじとなかなか出かけない。
冷たい北風とキリにすっかり冷え切ってしまった。南稜自体の登攀は問題ないが 昨晩の雨とキリでぬれた岩場は滑りやすくいつもより難しく感じる。特に永年の登攀により磨り減ったスタンスは濡れていると注意を要する。
其の中でもNに2p目と草付きの上の2pのリードを任せたが問題なし。問題なのは待ち時間の寒さだけだった。
北西の風で雪に変わるのではないかと心配だったが 冷たくなった指をこすりながらの終了。
同ルートを下る予定だったが 濡れたテールリッジと天気を考えて国境稜線へ抜ける事にした。先行の2パーティも上へ向かった。
終了点から上は数十年ぶりでまったく記憶にない。草付きから露岩地帯を登り 5ルンゼ上部のチムニー状のクラックに達する。ぼろぼろのフィクスロープがあるが全く信頼できず 濡れた状態で乗り越すにはリスクが大きいので 急遽ロープをつけ エーリアンで支点を補強して越えた。
一の倉尾根へ出てからが永かった。時折2〜3級の岩場がでてきて緊張するがとにかく永く感じた。国境稜線からは9月幽の沢で懲りた滑りやすい堅炭尾根をさけて 駐車場まで直接降りれる西黒尾根を選択した。本来はロープウエイを使いたかったが営業時間を考えて長い西黒尾根を久しぶりに下った.夜道の西黒はもうこりごりです。
5:10ロープウエイ駐車場出発 6:10一の倉出合 8:20取り付き 9:20登攀開始 12:30登攀終了
13:30一の倉尾根 15:00国境稜線 16:00オキの耳16:30西黒尾根下山開始 19:40ロープウエイ駐車場
南稜テラスより1ピッチ目 テラスにて一時間近く待つことに。 小雨で濡れた岩は冷たく何より寒かった! |
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1ピッチ目 濡れていてスタンスは決まらず、 手はかじかみ、夏に来たときより数倍難しく感じました。 |
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5ピッチ目 |
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装備を外すのも忘れ国境稜線を急ぐ。 まだまだ、これから長い下山。 誰もいない「オキの耳」で一息。 |