2006/9/30

がんばれビギナーハイク〜金時山・明神ヶ岳縦走

メンバー:会員3、会員外1(男性2、女性2)


9月30日、午前9時。箱根湯本駅に集合したのは初心者AとB、引率者のI氏。『伊豆にカヤックしにいくんだけど、ちょっくら寄ってってもいいよ』的ノリのH氏の車に拾ってもらい金時山登山口へ。
「『縦走』なんて、なーんて本格的!これで私らもいっぱしの山登りの人だわ」と武者震いする初心者ふたりは、ベテランふたりに足の出し方から教わりながら意気揚々と出発。
9時36分。途中、ペースを調整しつつ2時間ほどで金時山頂上到着。生憎のガスで『ここから見る富士山は最高』という噂の景色は拝めず、山下から追ってくる雨雲から逃げるように明神岳方面へ向かう。
背丈よりだいぶ高く伸びた笹のせいで、あまり変化のない穏やかなコースが続く。いささか退屈気味のH氏、いきなり天狗のように疾走。ああ、だから縦『走』か、と初心者納得。
途中から本当に失踪してしまったH氏を少し気にしつつ、やっと広がってきたパノラマビューに感嘆。
高山植物ではないけれど、里山の植物たちの花の饗宴がまた素晴らしい。トリカブト、ミズヒキ、ヤマジノホトトギス、マツムシソウ、小菊にワレモコウ、、一体何種類の花を見ただろう。植物図鑑を持ってくればよかったとしばし後悔。明神ヶ岳を目指しながら、時々後ろを振り返る。振り返るたび、金時山が遠くになり、満足感が込み上げる。
「山登りってやっぱりいい!」と思わず叫ぶ。そしていよいよ最終目的地。高揚したまま頂上になだれ込んだ私たちが目にしたものは、緋毛氈の前に、静かに座すH氏の背中であった。
『山の頂上で野点の一服』フィナーレを飾る最高の演出、ありがとうございました。合掌。

金時神社9:36−金時山11:30−矢倉沢峠12:30−明神ヶ岳14:00−宮城野15:30
コースタイム: