2006/8/24-25

唐松岳〜不帰岳〜白馬岳

メンバー:会員1(男性1)


コースタイム:

ジェリーYさんの爺、針の木やIさんの水晶、赤牛岳などの山行に触発され、天気予報も良好だったことから、急に思い立って久し振りに北アルプスに出掛けることにした。ルートは、これ迄にまだ踏破していなかった不帰〜白馬間のルート。特に、冬の白馬岳、そして、約40年前の秋にHさんとU峯東壁を登った不帰岳は思い出深い山だ。


8月24日:八方尾根のリフト終点を12:40に出発。
登山開始にはやや遅い時間だが、今日は唐松小屋までだから、余り早く着いても仕方がないので丁度良い感じだ。生憎の霧で不帰東壁と白馬は見えなかったが、途中には沢山の高山植物が咲いており、かえって涼しくて快適に登ることができた。
唐松小屋でジョッキ入りの生ビールを飲んでいると、いつの間にか青空が広がり、中央に唐松岳を挟んで左に剣岳と五龍、右手に不帰と白馬三山が見え始めた。刻々と夕日が沈む中、雲海に浮かぶ剣岳の黒いシルエットが実に素晴らしかった。

8月25日:夜半は星空だったものの朝になると再び霧が出ていた。
6時前に小屋を出発。15分程で唐松岳の山頂に着いたが周囲の山は全く見えなかった。濃い霧の中、不帰の稜線を登り降りしているとU峯南峰あたりで突然ガスが消え、左手に剣岳が姿を現した。暫らく待っていると、霧に見え隠れする険しい岩稜の彼方に白馬岳も見え始める。手前にガスが残っていることもあって、なかなか迫力のある光景だった。
不帰キレットからの急登を終えると、あとは天狗平まで快適な稜線漫歩が続いた。この辺りは高山植物が豊富で、コマクサやウルップ草をはじめ、遅咲きのチングルマや、トウヤクリンドウ、トリカブトなどの花々が咲き誇っていた。白馬鑓、杓子岳を越え、白馬岳を往復してから、残り少なくなった大雪渓を降りて猿倉に下山した。

唐松岳から見た白馬三山
剣岳残照
霧の晴れた不帰U峯と白馬岳
不帰岳から見た剣岳
不帰U峯北峰を見上げる
不帰岳から天狗平へ続く稜線
白馬鑓から見た杓子岳と白馬岳
下って来た大雪渓を見上げる
コマクサ
ミヤマオダマキ
ウルップソウ
トウヤクリンドウ

8月24日:八方尾根第1ケルン・12時40分〜
唐松小屋・15:15

8月25日:唐松小屋・5:45〜唐松岳・6:00〜
不帰U峯南峰・6:55〜不帰T峯・8:00〜
天狗平・9:50−10:10〜白馬鑓・11:00〜
大雪渓分岐12:40−13:30(白馬岳往復)〜
猿倉・16:10