2006/6/10-11

御前ヶ遊窟・ハイグレードハイキング

メンバー:会員2名、会員外4名

コースタイム:


前から行ってみたかった御前ヶ遊窟。スラブの岩をザイルを使わない爽快な登りが期待できる山だ。今回のメンバーは他会混成の6名。前夜に将軍杉(縄文杉を抜いて日本一の杉で天然記念物だとか。しかし何を抜いたのかは不明)の付近で宿泊+宴会。すき焼きは豪華で旨かった。

山頂でしばらく休んで、帰りは遊窟まで戻り右の岸壁を直登してソウケイ新道へ。
ソウケイ新道はほぼ稜線通しであるがその稜線に出るまでがまた一苦労。濡れた岩と中途半端な鎖とロープで、お助け紐が大活躍。稜線も鎖の連続でポツポツと降り出した雨が本格的にならない事を祈るのみ。しかしこの道「帰り路」と書いてあるが本当に侮れない。なかなか高度を落とさないと思ったら最後に鎖の連続でいっきに降りていった。

最後の二回の渡渉を経て無事駐車場に戻る。集落の移動販売(何故こんなところに!)でかき氷とたこ焼きをほおばっていると晴れ間が見えてきた。道の駅で解散して二台の車で一路帰京。何度もとは言いませんが一度は行ってみる事をお勧めする山ではありますよ。あの景観は是非ご自分の目でご覧あれ。いやぁ無事でなにより。
シジミ沢出会いは残雪を避けるように巻き道が付いており例のピンクリボンを拾って進み、沢筋に降りて慎重に確かめて残雪を足場に岩を乗っ越す。出会いからしばらくはやや貧相な沢。鎖はしっかりしているが、トラロープは古いものもありあまり信用できない。岩も濡れがちで慣れないとフリクションが心もとない感じである。

登山口は林道からはわかり難いが小さい道標が目印。入り口に二台ぶんぐらいのスペースがありここに停める。さらに200m程まだ車が入れて駐車場と入登山ノートがあった。必要事項を記入して入山した。空模様は梅雨の走りという感じで雲は高いがドンより。足元もややヌカルミがち。

歩き出し5分で最初の渡渉。水量やや多く飛び石で渡るのも一苦労。今年度の開山日は6/18との事でその準備の為かピンクのリボンが沢山付いていて迷うことはない。しかし下草が一部狩り払われているとはいえ沢の斜面を縫うように付けられた道はお世辞にも歩き易いとはいえない。
帰り道のソウケイ新道との合流点過ぎる頃から対岸に続くスラブの壁が目には入り、眼下の沢にはたっぷりと残雪が詰まっている。こりゃ結構大変かもとちょっと焦る(事前に問題ないことは役場の観光課にはきっていたけどね)

翌朝はとりあえず将軍杉を見学してから出発。旧上川村の御前ヶ遊窟途中の林道は8時半までゲートが閉まっているので注意。
今回は通り掛かったおじさんに開けてもらって時間前に通過。山菜取りの時期なので町としてもよそ者の入山には神経を使っている様子。

最後は結局右の草付きを木登りして詰めて御前ヶ遊窟に至ったが、なんか沢の高巻きをしている様な感じ。スラブ面では高度感ばっちりで大した斜度では無いはずなのに目がくらむ。御前ヶ遊窟は地蔵とかが祭られている大きな岩穴。その昔、平惟茂婦人が篭った伝説があるとか(こんな処に来るだけでも凄いと思うが。。。)左のスラブから回り込み、井戸小屋山は諦めて御前ヶ遊窟の山頂に立つ。
スノーブリッジを一人づつ恐る恐る抜ける(念の為ザイルを出す)と壮大なスラブ登りであったけれど濡れているのでちょっとオッかなびっくり。ピンクリボンは左岸の草付きを登る様に付いていた。基本的にはロープ、鎖が付いておりスラブルートでは迷う事はない。
タツミ沢沿いのくずれ道
スノーブリッジを抜けたところ
落ちたら最後かな
御前ヶ遊窟の上の岩峰、凄い高度感
駐車場8:10−タツミ沢入口8:15−シジミ沢出合10:00−御前ヶ遊窟12:40−山頂13:00-13:20−
ソウケイ新道−タツミ沢−16:00駐車場