2008/6/8

シダクラクラクラ沢のぼり

メンバー:会員7(男性4、女性3)


日時:2008年6月8日(日)
参加:7名
コースタイム:
惣岳BT9:30頃 →奥多摩むかし道 →シダクラ沢 →大ブナ沢尾根 →奥多摩湖16:00頃
→ 通りがかりの温泉&ビール&山女魚の塩焼き

初級者用の沢へ行くで、というので、久しぶりに重い腰を上げて参加表明。このところ、アルムの山行はずっと「雪と遊ぼう」がコンセプトで(もう春も過ぎたというのに)、雪を見ると条件反射的に「雪かきやんなんねなぁ、やんだなぁ(雪かきをしなければいけないから、いやだなぁ)」としか思えない、雪国生まれの菊奴は、しょうがないので死んだふりをしてわけだった。

そんなこんなで、考えてみれば最後の山行が昨年の11月だったから、実に7ヶ月振り。いくら初級者向けとはいえ、いきなり沢で大丈夫なのか、自分。と一抹の不安が。でもまあ天気予報は雨。場所は奥多摩。奥多摩といえば澤ノ井。そういえば、大吟醸の「梵」はまだ呑めるだろうか。雨なら酒蔵ツアーじゃ!と、心は半分「さわ」より「さけ」になっている。

午前9時すぎ、奥多摩駅に着く。予報はまた外れたようで、お天気は悪くない。ショッキングピンクのザックが一段とチャーミングなノミ本さんと合流してバスに乗り込み、惣岳BTへ向かえというI隊長のミッションに従う。BTというからには、さぞかしBTなプレイスなのだろうと、BTが何かわからぬまま期待。なんということのない普通のバス停でおろされる。
(BT=バス停、と後に知る)と、その時、乗車率200%の車内からいっせいに「あれ、Iちゃんじゃない?」「え?Iさん?あら、ほんと」「おお、Iちゃんだ!Iちゃん!」の大合唱。さすが我らが隊長。山ではヨンさまなみの知名度なのだ。新人組のノミ本、菊奴は、「そーですよ!Iちゃんですよ!」と、「私たちは、Iちゃんを知ってるんだぞ」的な優越感を漂わせながら、意気揚々と下車し、BTで待つMamiちゃん、Aさん、ジェリーさん、Ryaさん、そしてIちゃん隊長と合流したのであった。

シダクラ沢は、菊奴でもなんとかイケるやろという難易度でもあり、さすがに沢3度目ともなると、「ここは巻いていこう」とか「フリクションを効かせて〜」とか、なかなかイッチョマエな菊奴なのであった(自分で言うけど)。
横で、ジェリーさんがどぼん、どぼんとやけくそのように落っこちるというパフォーマンスを見てはハシャぎ、カメラマン・Ryaの激写に、魅力的な笑顔で応じ、、、と、余裕でいられたのは、多分はじめの1時間ほど。その後は、一気にヘタレと化し、沢後の長い長い詰めなどもうほとんど記憶にない。(林床にギンリョウソウがひと群、咲いていたのは現実だったろうか)

岩も水も山も林もモノともせずに風のように飛んでいく、Mamiちゃん、I隊長、Aさん(初沢なのに!)ら天狗軍団からはるかに遅れるヘタレ奴を、絶えずサポートしつづけてくれたノミ本さん(初沢なのに!)、ありがとう。下山道では、アメリカだかカナダだか行きのチケットを予約しながら、ともにゆっくり歩んでくれたジェリーさん、ありがとう。ヘタレ奴の手抜きコーディネートを鋭く指摘し、完璧に直るまで許してくれないRyaさんの厳しさに、ありがとう。ヘタレを根気強く待っててくれたみんな、ありがとう。