2007/8/25

みんなで小川谷

メンバー:会員9(男性5、女性4)


まずは準備 こんなとこ降りていきます。
思い思いに遡行

とりあえずポーズ、小首をかしげるS氏 え、こちらも小首をかしげるU氏
がんばれK嬢 すごそう!
さらにがんばれk嬢 リードで最後の壁、U氏
ビレーをした関係で仕方なく登るNayu さすがはjerry、上には天使が…。
この後トリを飾ったH氏。当然最後のため写真なし。すいません。

モミソ沢に続き、菊奴の沢レポート第二弾は、西丹沢の小川谷廊下。

実は、モミソの前にお誘いがあったのがこちら。「初心者度☆☆☆」に安心して気軽に参加表明したのだったのだが、前夜ネットで検索して愕然。「背の立たない釜」「オーバーハングした巨大な岩」「気後れする水流」って・・・。
『死ぬじゃん!』『モミソどころじゃないじゃん!』
モミソですでにいっぱいいっぱいだった私は、すぐさま思い切り後悔し、その夜は何度も目を覚ましてしまう。おなか痛くなんないかなぁ、嵐で中止になんないかなぁ、明日になんないといいなぁと願いながら再び眠るが、無情にも朝はきた。しかもどこも痛くない。お天気も上々だ。しょうがないので支度をして集合場所の新松田駅へと向かう。

今回の同行者は、総勢9名と大所帯。宴会でもないのにこんなに揃うのも珍しい。アルムの人たちはよほど沢が好きらしい。そんな中で「絶対、おぼれる!落ちる!生きて帰れない」という菊奴の心の叫びは、へらへらと右から左へと受け流されてしまう。
とはいっても、ここまできたら皆について行くしかない!と悲壮な覚悟で沢に降りるも、その行程自体が、私にとっちゃ大冒険。断崖絶壁をぼろぼろの梯子を頼りにひたすら下る。最近、あることがきっかけで、体中の恐怖スイッチが全開してしまったものだから、高いところが恐くてしかたがない。膝はがたがた、腕はぶるぶる、頭はくらくらって、ほんと冗談でなく。一足一足が命がけなのだ。

 それでもまあ、とりあえず沢には着いたと。が、やれやれと思う間もなく、いきなり滝だもの。その後、何をどうしてどうなったのか、どうして私は無事生還できたのか、実はほとんど覚えていない。岩肌に手がかり探すも見つからず、見つかっても指先から力が抜け、足が届かず、ずるずると滑り落ち、水勢に呑まれ、私の体につながっている雪姐を道連れにし、たくさんたくさん叫んだことは覚えている。チバ兄ぃ、ジェリーさん、雪姐はじめ同行のみなさまが、菊奴の届かぬ足の支えとなり、尻を押し、体を引っ張りあげてくれたおかげで、とにかくその繰り返しで、何とか沢を登り切ることはできたのだった。

 私は、みなさんに命を何度預けたのだろう。山に行く、沢を登るってそういうことなんだ。命をかけた信頼関係を築いていくってことなんだ。改めてそんなことをしみじみと思い、ああ、もっと成長しなければ、私!と決意しつつ下山・・・なんて余裕があったのは最初だけ。この下山がまた、とんでもなく恐ろしく、道なき道を山肌にへばりつきながら辿るありさま。体中の恐怖スイッチは、結局最後の最後まで全開で、緊張がこんなにも長時間持続するってのは、日常生活では絶対にあり得ないわけで、それって体と心にいいの悪いのどうなのよって、もう沸点超えのハイ状態。箸が転げてもおかしい乙女状態と化す菊奴・・・「口動かすより足動かせー!!」と、代表から何度も怒られた。小学生かい、あたしは、ああ、それにつけても、この恐怖心をなんとしよう。


コースタイム

9:00 新松田 → 以下不明 ごめん