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125 劔岳
日程

2010.9.19-21

メンバー S理・S藤(報告者:S藤)
詳 細

9月18日)23:33上野発急行能登乗車
・車両の一番後ろの席に座り、席の真後ろのスペースにザックを収め爆睡しました。S理さんが座席を指定して電車を予約してくださっていました。一番後ろ、ザック収納に便利です。

(9月19日)5:42富山着・・・電鉄富山6:28発―7:32立山着―ケーブルカーとバス乗り継ぎ―9:30室堂10:00・・・11:00一の越・・・11:50雄山(昼休憩)・・・12:45大汝山・・・富士ノ折立・・・真砂岳・・・14:40別山・・・15:30剱沢キャンプ場(テント泊)

・天気は晴れ。ケーブルカーへの乗り継ぎでは、急いでチケットを買いにいきましたが、購入できたのは40分後発の便になりました。さすが連休です。
・剱沢キャンプ場の水は沸かして飲んだほうがいいということなので、沸かさなくてもすむように室堂で玉殿湧水の水を2.5ℓほど汲みました。もってきたスポーツドリンクとあわせて3ℓ強の水を運びます。ザックは2人とも約15kgになりました。
普段、車での日帰り山行ばかりの私にとって15kgは重く、この日の足取りは呆れるくらい重くなりました。遅れる私を見かねて、S理さんがテントのポールを持ってくれました。S理さん、ご自身の荷物も重いのにありがとうございます。
・途中、真砂岳のあたりで雨が降りましたが、すぐにやみました。
・登山道からは、東側に平行して走る後立山連峰の稜線がきれいに見え、遠くには槍ヶ岳、笠ケ岳の特徴的なライン、西側には雷鳥沢キャンプ場のテント、みくりが池にみどり池もまるまると見え、気持ちのよい山歩きになりました。
・キャンプ場の管理所では食べ物の販売はしていないので、ビールを買うことは諦めて持参したお菓子類をおつまみにしてS理さんご持参のスパークリングワインをいただきました。夕焼けを見る予定が飲み食いに夢中になりすぎて、気がついたときには太陽は沈んでいました。あわてて外を眺めるときれいな色の空。ごちそうさまでした。

(9月20日)
剱沢キャンプ場7:40・・・7:50剱沢小屋・・・剱山荘・・・9:54一服剱・・・10:45前剱・・・11:45カニのタテバイ・・・11:55剱岳・・・15:00剱沢小屋・・・15:30剱沢キャンプ場(テント泊)

・4時起床、5時出発の予定でしたが、4時に起きると雨が降っていたので、6時に行くか行かないかの最終判断をすることにしました。6時頃、雨は弱まっていたので、準備開始。のんびりご飯を食べていたら7時半頃に、雨がピタッと止んだので、今にもまた降り出しそうな様子でしたが、とりあえず出発しました。剱沢小屋か剱山荘まで行ってのんびりしよう、近くを散策位してみよう、と言いながら歩きはじめ、小屋で小屋番の方から天気について聞くと、“天気は雨のち曇り、今やんでいるからこのあとは回復する、これ以上は悪化しない”という意見をもらったので、天気が崩れそうな兆候があったらすぐに引き返すことにして一服剱まで行ってみることにしました。雨も降らず難なく一服剱に到着。先ほど同様の考えで前剱まで。前剱直前で雨がぱらつきましたが長く降り続くような降り方ではなかったので山頂へ向かうことにします。
・道中では山頂から下ってくる数パーティとすれ違いました。キャンプ場に入っていた人の数の多さの割には非常に少ない人数でしたが、みなさん朝5時に歩きはじめ、山頂を踏んできたとのこと。応援してくださり、元気が出ました。
・途中、霧が濃くなり、目標物となっていた起伏が見えなくなることがあり、進むべき方角を意識することがありました。広々とした箇所だったので、帰る時に霧が濃くなったら道がわかりにくくなるような不安を感じ、道を覚えるように意識したのを覚えています。
・岩場はおそらく濡れていたのだと思いますが、歩きにくさは感じませんでした。
鎖場では、岩をきちんと持って登る練習をしたかったので、鎖は触らずに進みました。が、カニのタテバイの途中で、一箇所安心してつかめるような岩がなかったので、鎖を掴むことにしました。鎖を掴んだ途端、足がすべり鎖にぶらさがる私。一瞬ヒヤリとしました。うっかり危ないことになりがちだった自分のこれまでの人生を思い出し、気をつけないといけないと再認識しました。
・帰る時には、山頂へと向かう単独行の方2名に会いました。このとき霧もだいぶ濃くなってきていたので、私の感覚では、彼らが道に迷うかもしれないと心配でしたが、ご本人は不安のない様子でしたので、この山に慣れている人なのだと感じました。わたしたちがキャンプ場に帰り着く頃には雨が降りだしていました。昨日たくさんあったテントは数えてみると12~3張ほどに減っていました。
・夕方18時半、暗くなる前にトイレに行こうとテントの外に出ると、霧でほんの5m先もまったく見えないような状態で、すぐに方向を見失い、少し歩いて振り返ると後ろがどんどん見えなくなっていくことにものすごく不安を感じました。たまたまテントをあけて話していた3人の若者に会ったので、トイレの場所を聞くと、丁寧に教えてくれてトイレがわからなくなって霧の中一人でさまよう私を明るく応援してくれたのですが、あまりの霧の濃さに怖気づいてしまいました。せっかく教えてもらったのに。初日に混んでいてテントを張った場所がキャンプ場の端っこでよかったです。霧が濃い夜でもすぐにお花摘みに行けるのだから。
・夜になると霧は、暴風と大雨にかわり、ときどきテントがぺしゃんこにつぶれる位でした。風下に寝ていた私の顔にテントのポールがめりこむこともあったくらいなので、よほどの風だったと思います。S理さんは風上に寝ていたのでかなり風に押されたと思います。翌日聞くと、身体でテントを支えながらときどき眠っていたとのことでした。ほぼ眠っていた私はS理さんに頭が上がりません。大感謝です。

(9月21日)
テント撤収7:45・・・8:35剱御前小舎・・・10:30みくりが池温泉(温泉と食事)・・・13:40室堂バス・ケーブル・富山電鉄―富山駅(帰郷)
・夜中じゅう雨は降り続きました。雨が少し弱まった頃を見計らってテントを撤収し、雨の中下山します。後半には靴の中にも水が浸みてきてしまいましたが、動くとちょうどよくあたたかいので不快さはなく、洋服をきて靴を履いたまま水に濡れる感覚が心地よく、やったことないけど沢登りってこんな感じだろうか?と楽しくなりました。
・この日も霧が出ており視界が不良で道がわかりにくかったです。S理さんが行きに通った道をよく覚えてくださっていたおかげで迷わずに帰ることができました。視界が悪くなると途端に道がわからなくなってしまうのは私の弱点だと思いました。これからは足元にも何かしら目印を見つけておこうと思います。
・みくりが池温泉はとっても気持ちよく、大好きな場所になりました。今回天気が悪い中の山行で、山についてまた少し知ることができた気がします。こうやって山がどんどん身近な場所になっていったらいいなと思います。3日間とても楽しい山行でした。


後立山連峰 みくりが池

剣岳と剣沢キャンプ場

鎖場を歩くS理さん 雷鳥




 
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