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2009年
太刀岡山左岩稜
日程

2009年8月31日

メンバー

Ue,Na

太刀岡山左岩稜
2009
天気:晴れのち曇り
左岩稜取り付き9:30 終了12:30
太刀岡山は韮崎インターを出て敷島カントリーというゴルフ場を目標に30分ほど。途中深田久弥さん終焉の山茅ヶ岳の登山口を通過する。時間も遅いのに登山口の車は疎らである。
太刀岡山登山口の駐車場は狭いので遅い時間では駐車できるかと心配だったが 着いてみると車は一台もとまっていない。いささか調子ぬけである。道路の向こうの岩場にも人の気配がない。左岩稜は最近拓かれた人気ルートと聞いていたのでおそい時間では待たされるのではないかと心配していたが我々2人だけのようである。それもそのはず今日は湿度が高く物凄く暑い。太刀岡山は暑い時に来る場所ではないのだろうと納得。
道路を渡り小川を越え人気の無い別荘かなにかわからない怪しい家を左にみて森の中へ入る。日差しが遮られると少々涼しく感じるがそれでも湿度は高い。しかし岩場までは15分ほどで極めて近いアプローチである。
左岩稜の取り付きは勿論無人。今日はノンビリ登れるとマッタリムード。

●1p目 細かいスラブの上に立ち凹角状の垂壁からはじまる。
 スラブは滑りそうだが細かいスタンスがある。残置がないのでエーリアンでプロテクションを取り凹角を登る。
 傾斜が強いが捜すと細かいカチがあり慎重に登る。出口は泥壁でここがなんとなく気持ちわるい。
 泥壁の上から10m程のクラックが始まる。途中2番3番のカムでプロテクションを取りながら登るが出だしに勇気がいる。
 久しぶりのパワークライムで汗が吹き出てくる。出口は木の根っこを掴んでホットする。
 問題はセカンドが登る時 ダブルロープの1本がキンクしてしまったことだ。カムを外すのが大変らしい。
 キンクしたロープは収納時の捲き方が悪く捻じれが入ってしまったらしい。やはり結び目の入った捲き方は良くないらしい。
 今考えればダブルの1本を外してしまえば問題なかった。しかし途中で1本でも外すのは勇気がいるかもしれない。

●2p目 クラックから始まるがダブルになったクラックでカンテ状のホールが豊富であまり難しくない。
 念のため2番とリンクカムでプロテクションをとる。
 ルート図ではクラックの上の木で2p目を区切っているがロープの流れが良いのでそのまま短いクラックから始まるチムニーへと入る。
 1番のカムでクラックの出だしにプロテクションをとりパワーで3mほどのクラックを登る。
 しかしその後の チムニーの登り方でまよってしまう。ルート図ではスクイーズチムニーとあるので下からチムニーを登ろうとトライしてみた。
 しかし チムニーが狭すぎ、ぶら下げているカム類が引っかかり上に進まない大分もがいた末、今度は途中からチムニーに入り込み登ろうとするが上へ行けない。
 大分時間を食った末にチムニー登りはあきらめ チムニーをまたぐようにして外側をのぼる。
 左側のカンテに手がかかったのでチムニー内の小さなスタンスを拾いながらチムニーの上へぬけることができた。
 ペッツルにプロテクションを取り一安心。リードで外側を登るのはやはり恐怖心がある。

2p目までがJAGUのガイドが最近開いたルートであり3p目からは従来のカンテルートとなる。

●3p目 ペッツル2本の支点からカンテを越え簡単な踏み跡をたどり、リングボルト2本のテラスに達する。
 そのままロープを伸ばし簡単なクラックからリッジを左に廻りこみリッジをのぼり50mいっぱいで岩にロープを巻いてピッチを切る。

●4p目 岩稜を20mほど登りハンガーボルト2本でピッチをきる。

●5p目 岩稜を右側から越える。更に簡単なリッジを進むと 小さなハンマーがぶら下ったハーケンがある。
 何の為だろうと不思議におもいつつ越える。その先が美しいリッジで剣岳6峰Cフェースのリッジのような感じである。
 勿論剣の様な岩と雪という景色ではないがそれなりに美しいリッジである。

●6p目 ちょっとした岩稜を越えるとあとはハサミ岩の下まで踏み跡をたどる。
 ハサミ岩の登攀が残っていたが 暑さと湿気にゲンナリ。
 午後は雨との予報もあり積乱雲も出てきたのでハサミ岩は割愛して一目散に駐車場へ。
 太刀岡山の左岩稜は近場のマルチピッチとしては良いルートだと思う。
 もう少し涼しくなってもう一度来てみよう。

取り付きから1p目を見上げる。上のクラックが核心部だが出だしも悪 い。

2p目の出だしのクラック。見た目より簡単。


1p目終了間際。もう少しで木の根っこに手がとどきます。 2p目後半のスクイーズチムニーを抜けたところ。

チムニーを終えてひと安心。
3p目からは従来のルート。美しいカンテを登ります。























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