コースタイム:
5:30美濃戸 7:10赤岳鉱泉 7:30鉱泉発
8:30大同心基部 9:08取り付き
12:10大同心頭終了点 赤岳鉱泉13:50
美濃戸15:45
7月11日 前日夜、道の駅で就寝後、朝3時30分に起床。
天気はなんとなく大丈夫そう。その後、車で美濃戸に移動し赤岳鉱泉まで急ぐ。
鉱泉から大同心稜を、無口なままで登っていく。唯、大同心は霧のなか。
やはり、朝まだ起きていない体には大同心稜の急登はつらい。
天気もはっきりせずめげそう。しかし、大同心も下の方から見えるようになり、基部につくころには薄日も差し、
テンションがあがってくる。登攀の準備をして取り付きに急ぐ。登っている人はいないようだ。
9時少しすぎに取り付き開始。
1ピッチ目 前日の雨のせいか濡れている。しかもいきなりのオーバーハング。体も慣れていないため、
単純に「…怖い」。
2ピッチ目から4ピッチ目とも岩は立っていてしかも濡れている。やめて帰りたい。そんな弱気な心と格闘
しながら何とか抜けていく。
5ピッチ目でイナバウワ。トラバース上で岩を抱え込みながらとあったが、一歩、下におりたら何ということは
なかった。
最終6ピッチ目。下から見たときはさほど感じなかったが、すべてかぶっている。
そのとき、視線を感じて後ろを振り返ったら横岳あたりにギャラリーが。見てる??
叫べない。静かに登ろうと思っていたが…。
なんとか、A0をしながら大同心の頭に12時すぎに到着。360度のすばらしい景色である。自分たちを囲むように、赤岳から硫黄岳の縦走路があり登山者がたくさんいる。
さっきまでの弱気はどこかに吹き飛び、「みんな見て!!」自意識過剰に陥る。
少し休んだ後、上に抜けるか検討した結果、来た大同心稜を戻ることにした。懸垂下降を1回後、基部に到着。それならば荷物を置いてくればよかったと反省した。かなり違ったはずである。次回はそうしようと誓う。
そして、やっと鉱泉に到着。休んでいたら、昨日から鉱泉に宿泊しているという方たちの話から昨日はすごい雨と風だったとの情報を得る。しかも本日明け方まで雨だったとのこと。なるほど、納得。次回は荷物を置いて、晴れた乾いた状態で登ってみたい!かな?
本来は冬によく登られるルートとのこと。今回、大同心の頭は風がなかったが登攀中は常に風が強く寒かった。そうなると冬はさぞかし辛いんだろうなと思いながら美濃戸へと急いだ。美濃戸で地蜂の大群に襲われるなんて想像もせずに。
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