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2009年
67.初春の恵那山(広河原ルート)
日程

2009年3月29日(前夜発日帰り)

メンバー

メンバー I・M 計2名    報告I

詳 細

恵那山(2,191m)は中央アルプス最南端の秀峰。
天照大神が産まれた時の胞衣 (えな) を納めたという伝説がこの山の名前の由来。
(アマテラスってイザナギノ尊が黄泉の国から帰って来た時に黄泉の穢れを禊払い
 した際に左目から化生したんじゃなかったっけ?胞衣なんて着てたの?)
他には”ヒナ”転じて説もあります。
(ヒダ、シナ、イナ、エナは全てヒナ(蝦夷)が転じたというもの)
今回のコースは2001年10月7日オープンの信州阿智村側の広河原コース。
恵那山への最短ルートとのこと。
アプローチには“自己責任で通行可との看板のある「恵那山で最も悪い林道」を通
ります。
左岸の斜面のどこから落石が飛んできてもおかしくない道で、道路上に大き目のスイ
カ大の岩が数個落ちていて、おっかなびっくり避けながらの運転が必要です。天気の
悪いときなんか絶対に通りたくありません。
登山道2Km手前でゲートがあり、脇の広い臨時駐車場に止めて歩き出します。
ここから先の道路はさらに悪い状況になっていました。
短いトンネルを抜けると広河原登山口で慰霊碑を兼ねた登山ポスト/登山口を示す看
板があります。
河原へ下り、渡された丸木を組んだ橋で本谷川を渡ります。
ここは増流した時に流されて亡くなった方もあったとか、うっすら雪の積もった橋を
慎重に渡ります。
対岸は直ぐに九十九折りの急坂となって高度を上げます。
この急登は氷の上に新雪が積もっていて滑りやすいので早々にアイゼンを装着し、
黙々と唐松の人工林を歩きます。
1500mを越えると傾斜が少しゆるみ対岸の尾根も見えるようになります。
1700m地点の起伏の少ない尾根に出ると、御岳、北アルプス、中央アルプス、南アル
プスの展望が広がります。
特に縦に並んだ中央アルプスは新鮮な風景でした。
行く手には見境尾根の頂上稜線が見え始め、雪庇を有した雪稜線が続いています。
日陰部分は凍結していていますが、かえってアイゼンがよく効き歩きやすいです。
日当たり部分は膝下ぐらいの積雪、バケツ状の踏み跡を行きます。
左手には仙千〜北岳〜塩見〜赤石〜聖・光の南アルプスの稜線が全て見え、後ろは
中央アルプスが大きな塊となっています。
県境分岐に出ると樹林帯となり、看板があって山頂まで30分とのことです。
ここで既に2000m。頂上へは県境に付けられた樹林帯の中の稜線上の登山道を緩やか
に登っていきます。
景色が無いので結構長く感じて疲れるところですが、ここは深田久弥が昭和35年
4月に日本百名山の取材で訪れた際歩いた「初期の黒井沢ルート」の一部で、広河原
ルート開設時に復活した部分とのこと。
偽ピークを超し(トレースは巻いていたが自分は登ってみた)一旦下って登り返すと
三角点のある頂上広場に到着。
ここは樹林に囲まれ展望はほぼゼロです。丸太を組んだ展望台の上に登っても殆ど
見えません。
展望台の上で昼食を取って早々に同じルートを降りました。
行き交う人は全体で6名ほど。静かで暖かな雪山山行でした。
帰りに寄った昼神温泉は良い湯で、食べた馬刺し、行者にんにく、幻千代豚は美味でした。

ところで、後で調べてわかったのですが、恵那山最高点(2191m)は、山頂広場の北西kaitei にあるピークだとのことです。そこまで行きませんでした。
あ〜騙された!GPSの電池も切れてたし。



3/29(日)無風快晴 <歩程度;上り4.5h・下り2.5h/標高差;約1,000m>
08:15駐車場出発-08:45登山口-11:45県境分岐-12:15山頂広場
-13:05下山下開始-15:00登山口-15:30駐車場


広河原登山口
荒れた林道。
山頂広場.
唐松林越に見える恵那山山頂

 全景

 稜線と中央アルプス
 







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