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2008年
11.Mt.RAINIER & Mt.St.HELENS
日程 2008年7月13日〜17日
メンバー 男3   報告:jerry
詳 細
7月12日

15:35 NW005便で私、JERRYは1人成田を出発した。
時差があるため同日朝 8:15にポートランド空港に到着。
寝不足の眼で、ラスベガスから車で3日間かけて北上してきている筈の、
HOSORINを探すが見当たらない。
ドアの外を見るとホンダCivicハイブリットの傍に日本人らしきオジサンが1人。
声をかけてみると今日からの仲間、ラスベガス在住のYさんでした。
ホソリンは反対側の出口に僕を探しに行ったようで待つこと暫し。
まずは無事ドッキング成功!
シビックの中は、山道具と日本とラスベガスで調達した食料で一杯。
何とか荷物と身体を押し込み出発。
最終日に宿泊するホテルに寄って、帰り用の荷物を預けてから、
オレゴン州から一路ワシントン州に向けひた走る。
Mt.RAINIER国立公園のPARADISEレンジャー事務所が閉じる17時前に登山手続きをしようと、
68歳にならんとするY先輩がハイウエイを飛ばすトバス!
登山許可(ClimbingPass)は得られたものの、
残念ながら今夜のキャンプ地は家族キャンパーなどで満員。
やむなく山道を下り、キャンプ地を探すが、どこも満員、
アメリカ人はとてもキャンプ好きらしい。
1区画がトッテモとても広いキャンプ場、
我々は3人が頭と足を交互にしなければ寝られない小さなテントなんだけど、
どこにも入れてもらえない。
19時頃、やむなく森の中の小川沿いに勝手にキャンプすることにした。
21時頃まで明るさの残る中、ホソリン自慢の手動浄水ポンプで飲み水を作り、
ささやかな初日の夕食でも、ビールさえあればご満悦。
22;30頃就寝、だが僕の苦手な恐るべき時差ボケに悩まされる!

7月13日(日)

マンジリともしないうちに朝5時になった気がした。
快晴の中、1時間近くドライブして昨日のパラダイスビレッジ(1647m)に到着。
昨日ClimbingPassを得ているので山支度をして
8:40さっそくMt.RAINIERに向かう。
駐車場からいきなり雪面へ、はるかにRAINIERの大きな山体と氷河を仰ぎながら
寝不足の体を押し上げていった。
15:15 足がツル僕とY先輩がやっとCampMuir(3105m)に到着。
ホソリンは元気だよ、マッタク。 ちなみに我チームの合計年齢は193歳。
Muirにはレンジャーが常駐しトイレと避難小屋のような設備が整っているが、
食料も水も自前。
我々は雪面にテントを設営しさっそく雪を溶かして水作り。
深夜の出発に備え早く眠ることにするが、21時までは明るいのです。
無理やり20:30就寝、僕はまた眠れないが、ホソリンは気持ち良さそうなイビキ!
やがて強風でテントが僕達をバタバタと押し付ける。
午前0時起床、かなりの強風のため深夜の食事を摂りながら
風の様子を見て、まだ強い風が吹く中ライトを頼りに1時間遅れて2時に出発。
5:15雪面に朝日が差してきた中、ひたすら登り、5:45に3660m地点にてアイゼンを装着。
氷河上には大きく深いクレバスが口を開けているが、
狭くなっているところにルートを選び飛び越える。
ルートに特に危険を感じるようなことは無く高度を稼いでいくが、
風はますます強さを増し、我々は強風に押し戻され、耐風姿勢で立ち止まり、
気温はマイナス5度程度ながら体感温度はかなり下がっていく。
行動中は暑がりの僕が、珍しく羽毛服を着て登った。
先行パーティが厳しい表情で下ってくる中、
8:50頂上クレータに到達、猛烈な風でまともに立っていられない。
4351m、地元ガイド達が一応の頂上と呼ぶこの地点を、
今回の最高到達点として我々も下山することにした。
9:00下山開始、頂上ピーク4392mまで残りあと約40m、チョッと心残りだった。
時折風が吹き付けてくる中、30分ほど下ったクレバスの縁で、
ツララに喉を潤わせでやっと一息。
山頂の雲が飛んでいくのを見ながらひたすら下り14時にやっとCampMuirに到着。
12時間前に、心配して石を入れておいたテントも飛ばされずに無事に我々を迎えてくれた。
乾杯のビールは明日までお預けでアルファー米主体のささやかな夕食。
今夜もまた強風でテントに押さえ込まれながら寒い夜を過ごした。


7月15日 6:00 起床、久しぶりに少し眠ったような感じがした。快晴。
ノーンビリとテントを撤収し、
9時にCapmMuirを後にして氷河上の雪渓をシリセードなどしながら楽しく下山。
きれいなお花畑の中で沢水を沸かし蜂蜜レモンを飲んでいると、縞リスや大きなグランドフォックス?等が遊びに来てくれた。
12:50観光客でにぎやかなパラダイスに到着。下山報告をして山装備を解き、
ハイブリッドCIVICで今夜のキャンプ場を探して山を下る。
今夜はCougerRockキャンプ場を確保、快適な広〜いキャンプスペースに小さなテントを張ってから温泉探しに出かけ、WELLSpringで3日ぶりに快適な入浴を楽しんで、
やっと見つけたお店でビールをしこたま買い込み、キャンプ場で豊かな夕飯。
ホソリン料理長、美味かったよ〜!22時就寝
7月16日

ノ〜ンビリ8時半まで寝て11時半に出発、次の目的Mt.St.HERENSに向かう。
途中MORTONにて食料などを買い込み道路情報を聞く、どうやら近道は通行止め。
遠回りコースでCOUGERに行き$22払ってClimbingPermitをもらう。
MarbleMtnスノーパークでキャンプ、避難小屋で豪華なリブステーキを焼きワインで乾杯。


7月17日 4時起床 朝食にラーメンを食べ、今日は余裕なので昼食用にサトウのご飯を温めてフリースに包み5時半出発。
残雪の残る樹林帯を行くが、しばらく行くと
Mt.St.HERENSは1980年に大噴火をした山なので、
火山岩と灰が入り混じり、歩く毎に砂塵が舞い上がる。
後ろから中国人男女2名が追いついてきた。
しばらくすると彼らはトレースを見失い戻っていった。
我々もルートを見つけながら左斜上して行きどうやら頂上へのルートに戻り一休み。
元気の良いアメリカの女の子2名が追い抜いていった。
ここでスーパー爺ホソリンが本領発揮、ウルトラスーパー爺のY先輩と、
普通の爺の僕ジェリーを置き去りにして、
早い早い!アメリカ隊を追い上げるのであった。
前日に下山した人の情報で、ピッケル、アイゼンをテントに置いてきた我々は、
この先で少し後悔することになった。
所々硬く凍った所のある斜面は、頂上に直登するには少し急に思える。
武器を持たない我々は、やむなく岩の出ている島から島へと斜上し高度を稼いだ。
12時、切立った頂上クレータに到着。
向こう側に落ち込んだ壁と噴火ドームに爆発の凄さを見て圧倒された。
風を避け岩陰でサトウのご飯にノリ玉フリカケ、日本食は美味しいな!
12:40に下山開始、豪快な尻セードで一気に下りました。(ホソリンのズボンの尻はかなりのダメージ)。
15:40テントの待つマーブルマウンテンスノーパークの森に到着。
灰で汚れた靴とズボンを脱いで、オレゴン州との州境コロンビア川沿いの町Stevensonでメキシコ料理店に入り夕食。
20時にモーテルEconoLodgeに入り汚れた服と体を洗いベッドで就寝23時。
7月18日 Y先輩がコロンビア川の支流WindRiverに秘境の温泉があるというので地図とGPSと頼りに川を遡ること1時間、諦めきれずに遡行する僕の目にそれらしき水溜りが、
しかし冷たい!その数メートル先にもう1つ、遂に見つけた、温かい。
水底から3箇所ほど、少しながら泡が出ている。「オーイあったぞー!」
一応アメリカらしく水着を着て温泉でカンパーイ!誰も居ない我々だけの温泉だった。
道々毒草を避けながら車に戻り、コロンビア川のBonnevileeDamでキャンプ場情報を入手、スーパーで仕入れた豪華食材?を持ってオレゴン州のEagleCreekへ。
ビールにワイン、天ぷら粉が無くて急遽パンをクズシテ作った掻揚げ天や、カレーそうめんにサラダや果物。
豪華な焚き火で焼いたお化け椎茸?シェフホソリンの活躍で山で痩せた分を取り戻した。明日はいよいよ都会だ!
7月19日

一晩置いて更に美味しくなったカレーで朝食。
ハイウエイを1地時間でポートランドのホテルCourtYardMarriottに到着、早めにチェックインしてジャグジーで汗を流し荷物整理。
市内の山道具屋を探してお買い物、いかしU氏W氏に頼まれたクライミングギヤは置いてなかった。
夕方、中国料理店でタラフク食べ、ホテルに戻ってまた一飲み、最後の夜を楽しんだ。

7月20日 昨夜食べきれずに持ち帰った中国料理と、コーヒーメーカーで茹でた生野菜とコーヒーでタップリ朝食。
ポートランド空港で、月末までアメリカに残るホソリンとY先輩と別れ
普通の爺Jerryさんは14;30ノースウエストで一路日本へ、
楽しい10日間の旅でした。
残ったウルトラスーパー爺Y先輩とスーパー爺ホソリンは
温泉を探しながらラスベガスへと南下するのでしょうか。

National Park 入口 登山中

   

  登山中のH

まだゆとりの爺 氷河上

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