51.北穂高〜槍ヶ岳〜燕岳 |
日程 |
8月16日〜19日 |
メンバー |
男1 |
詳 細
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8月16日 |
くもり時々晴れのち強い雨
涸沢7:10〜穂高岳山荘9:50−10:20〜北穂高小屋13:15
今日は滝谷・ドーム中央稜を登る予定で朝3時に起床。午後から天気が崩れるとの予報だったので、あわよくば午前中に登攀を終えてしまおうということだったのだが、断続的な強風がテントを激しく揺らし上部の稜線も濃いガスに隠れていた。結局、残念ながら久し振りの滝谷登攀は中止と決まり、アルムの合宿も1日早く切り上げて下山することになった。
そんな訳で、合宿終了後、北穂高〜餓鬼岳まで縦走するつもりだった私は、ザイテングラード〜涸沢岳経由で北穂高小屋に行くことにした。テントを撤収する皆んなと別れて暫くすると、皮肉にも見る見るガスが消えて青空が拡がり始めた。しかしながら、穂高岳山荘を出て涸沢岳に向かう頃になると再び濃いガスに覆われてしまい、滝谷側からは強い風が吹き上げてきた。脆い岩稜の登降を繰り返しながら北穂高小屋に到着して暫くすると、激しい雨が小屋の屋根を叩いた。
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8月17日 |
くもり・ガス強風のち晴れ
北穂高小屋6:15〜南岳小屋9:10−40〜槍ヶ岳山荘12:05−(頂上往復)−13:30〜ヒュッテ大槍14:10
朝方まで雨が降り続いていたものの5時過ぎに止んだので槍ヶ岳に向けて出発する。濃いガスの中、殆ど見通しのきかない大切戸への下りが続いた。最低コルから南岳への登りに掛かった所で、2組の韓国人登山ツアーと出会う。1組は14人、もう1組は20人という大パーティだったが、何しろ韓国からの登山者が目立つ。風の強い南岳〜大喰岳の稜線を越えて槍に近付くと、時々晴れ間が覗くようになった。槍の頂上を往復。山頂からガスの中に見え隠れする北鎌尾根を見降ろしていると、40年前の冬の苦闘の思い出が蘇えって来た。この日は東鎌尾根を下ってヒュッテ大槍まで。夕方からは晴天となり、雲海に浮かぶ鹿島槍や槍〜前穂高までの稜線が夕日に染まる素晴らしい光景を堪能することができた。
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8月18日 |
快晴
ヒュッテ大槍6:00〜水俣乗越7:05〜ヒュッテ西岳8:15−30〜ヒュッテ大天井10:40−11:10〜燕山荘14:20
今回初めての快晴。背後に大槍を見ながら東鎌尾根を下ったあと水俣乗越から再び登りに掛かり、約1時間強で西岳の小屋に着いた。そこから先は北アルプスの360度の展望と色とりどりの高山植物を楽しみながらの快適な稜線漫歩が続いた。ヒュッテ大天井で大休止。小屋近くの砂礫の斜面に咲くコマクサの群落を見ながら大天井岳を左に捲いて燕岳に向かう。緩やかな起伏のある稜線伝いに約3時間で燕山荘に着いたあと早速生ビール。天気は既に下り坂で、槍ヶ岳は黒い雲の中に隠れてしまっていた。 |
8月19日 |
ガス強風のち強い雨
燕山荘6:00〜燕岳6:25〜東沢乗越8:00−8:10〜西大ホラ沢出合8:40〜中房温泉10:45
朝、小屋の周辺には濃いガスが立ち込めていた。西からの強風が吹きつける中、約30分程で何も見えない燕岳の山頂に着く。コマクサが咲く花崗岩の稜線を北燕岳まで辿ってから東沢乗越への下りになるが、そのうち雨が降り始めたこともあり、餓鬼岳まで行くのを諦めて東沢乗越から中房温泉に下ることにした。下山に掛かるとともに本格的な雨となり、西大ホラ沢出合からは増水し始めた沢の渡渉を何度も繰り返しながら下った。途中から沢を大きく高捲き、再び沢筋に戻って暫くすると釣り橋があった。そこから中房温泉はもう直ぐだった。早速、湯原の湯の露天風呂に浸かって今回の山行を終えた。
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