3時40分。いい緊張感のなか出合出発。思ったより寒くはない。
4時10分にテールリッジに入った。中央稜取り付きを過ぎ、5時頃中央カンテ取り付きに一番乗りで到着。
南稜にも人影はない。早起きはするものである。5時20分登攀開始。
今回は全ピッチをK・Wさんがリード、2番手Nちん、3番手Sさんの順で登った。

1P目をK・Wさんが登り始めてすぐにガスり始めるが少しの間だけで高度感充分。
以降も曇りベースではあったが天候はよかった。凹状壁を横断してカンテに取り付く。
カンテのでかさにびっくり。何ていうか全部スケールがでかい。本番の岩場に来たんだと改めておもう。
カンテ上のピッチは特に岩が脆く感じた。
南稜には大勢パーティーがいるが、中央カンテは我々のみで順調にロープを伸ばす。
核心部のコーナークラックも慎重に抜け、11時15分に終了点着。登りきった充実感に浸っていると先輩から、
しっかり下降して出合に付くまでは気が抜けないぞと声をかけられ気を引き締めなおす。
6ルンゼから南稜テラスへと下ったのだが、終了点からの最初の懸垂を終えロープを引いているとき、
途中で引けなくなった。三人でいろいろやって全力でなんとか回収できたときに、僕がぜえぜえ言いながら
「なんか今が一番山やってる感じ」と言うと三人で笑った。
14時20分に南稜テラス、16時に出合に戻る。そこで突然の鼻血！！それも大量。
ぶよに体中刺されまくり、鮮血にそまりながら、始めての本チャンは終わりました。